糖化肌の改善は正しい食事とフルーツで
抗糖化を進める食事方法
抗糖化、つまり糖化を起こさせないための対策として、まず食べる順番があります。いちばん良くないのは、空腹が長く続いたあとにパンや炭水化物を一気に食べることです。このときの血糖値の上昇率とその後の私たちの身体に与える悪影響は想像を絶するものになると思います。
食べる順番はとても大切で、それだけで糖化を防ぐことができるのです。まず最初に口にすべきは①野菜類や豆類など食物繊維が含まれたもの、次に②肉や魚などタンパク質主体のもの、そして最後に③ご飯や麺などの炭水化物(糖質)です。
食べ合わせに気をつけることで糖化を防ぐこともできます。同じ糖質でも、食物繊維やタンパク質が多いものと一緒に摂取すると血糖値の上昇を緩やかにすることが可能なのです。たとえば、ご飯と納豆を一緒に食べる、ご飯と酢の物やみそ汁を一緒に食べるというだけで血糖率の上昇率を少し抑えることができます。
身体を抗糖化させるためには
さて、糖化が身体に悪いことはよくわかりましたが、だからといって糖質を一切取らなければ良いというわけでもありません。糖質は身体のエネルギーを作るもので、日々の活動に必要なものなのです。問題は糖質を取って糖化が起こることそのものよりも、糖化生成物が体内に溜まるスピードです。糖質を摂取しないことで糖化現象を起こさせないようにすることよりも、糖化生成物を体内に溜めない身体を作ること、つまり身体を抗糖化させることが重要なのです。
血糖値が高い状態が続くということは、体内に糖質が多すぎる状態が続いているということで、これが糖化生成物の発生を高めてしまいます。つまり重要なのは血糖値を上げないことです。血糖値を正常に保っていれば、糖化生成物が急激に身体に溜まるというリスクはぐっと減ります。
そのために取れる対策としては、血糖値を急激に上げない食品を食べる、食べる順番に気をつける、よく噛んでゆっくり食べる、十分な睡眠をとる、軽い運動やストレッチをする。毎日の健康のためにもやっておきたいことばかりですね。
糖化予防として最適だと言われている成分「アルギニン」
さて、糖化予防として最適であると言われている成分にアルギニンがあります。なぜ糖化を予防してくれるのかと言いますと、このアルギニンは糖と大変結びつきやすい成分で、つまり糖とタンパク質や糖質が結びつく前にここにアルギニンを加えると、糖とアルギニンが先に反応して結びついてくれるので、糖化現象を未然に防ぐことができるのです。
この救世主のようなアルギニンは天然に存在するアミノ酸のひとつで、成長ホルモンを増やす、免疫力をアップする、といった身体の動きを活性化するものです。認知症の改善を促す成分としても知られています。
アルギニンを含む食品には、鶏肉、えび、大豆、ごま、レーズン、ヒマワリの種、ビール酵母、玄米、カカオ、チーズ、ホエイ、アボカド、落花生、くるみ、マカなど、たくさんあります。フルーツだとパイナップル、グレープフルーツ、ネーブル、スイカに非常に多く含まれます。
毎日の食事の際に使う食材や食べる順番に注意すること、フルーツを取り入れること、アンチエイジングのために是非試してみてください。